「このままMR続けていいのかな…」
「MRの経験しかないと市場価値が低い」
「ぶっちゃけ自分が何をしたいかわからない」
MR数が年々減少しており、特に新型コロナウイルス流行後は大手製薬会社でも続々と早期退職が行われて減少が加速しています。
このまま何もせずに年齢だけ重ねると、気づいたら自分が早期退職の対象に選ばれるかも知れません。
そこで、この記事ではMRが実践すべきキャリアデザインの方法について解説します。
この記事を読むことによって、手軽にできる自己分析の方法から時間を掛けてじっくり人生の軸を決める方法まで知ることができます。
簡単に自己分析をしたいなら、ミイダスのコンピテンシー診断。
キャリアデザインをガッツリしたいなら、1000問の自己分析or有料サービスを活用しましょう。
オススメのキャリアデザイン方法5選
方法 | 時間 | 精度 | オススメする人 | 特徴 | タイトル |
1000問の自己分析 | 約250時間 | 高い | 時間に余裕があり、自分を徹底的に振り返りたい人 | – | 詳細を見る |
コンピテンシー診断 | 20分 | 不明 | 全員 | – | 詳細を見る |
ストレングスファインダー | 35分 | 普通 | 全員 | – | 詳細を見る |
ポジウィル | 1.5~2ヵ月 | 非常に高い | 質の高いキャリアデザインを効率的にしたい人 | 法政大学教授がプログラムを監修 | 詳細を見る |
マジキャリ | 2ヵ月 | 非常に高い | 質の高いキャリアデザインを長期的に作りたい人 | キャリアコーチが全員資格持ち | 詳細を見る |
MR転職体験談 | 5分 | – | 実際に他の人がどんな決断をしたのか知りたい人 | リアルな体験談で転職を疑似体験 | 詳細を見る |
コンピテンシー診断
ミイダスのコンピテンシー診断は、ビジネスマンとしてコンピテンシー(行動特性)を分析できます。
元々は転職サイト内のサービスとして開発されたテストであり、2019年にHRアワードを最優秀賞を受賞しています。
(HRアワード:厚生労働省が後援しており、人と組織の成長を促す取り組みを表彰している)
・職務適性
・パーソナリティの特徴
・ストレス要因
・相性の良い上司・部下のタイプ
実際に転職をする際に自己分析がしやすいように設計されており、自分を深く内省することができるので、例え転職しなくても今の職場でも活かせるようになっています。
無料で20分程でできる手軽さからも非常に人気のコンテンツです。
\まずは無料で診断/
1000問の自己分析【メモの魔力】
「メモの魔力」は起業家の前田裕二が出版した本です。
メモ術に関する本ですが、巻末に1000問の自己分析用の質問リストがあります。
本気で掘り下げると1問あたり15~20分程かかります。
しかし、書籍にも記述がありますが、人生の軸を決めるだけならば100問をすれば見えてきます。
実際に私も実践してみたら、80問を超えた辺りで「大体同じ結論に行きつくな」となり、次のキャリアの方向性を決めることができました。
クリティカルな質問を大量に答えていくので、徹底的に人生を考えたい方にオススメです。
書籍は買いたくないけど、自己分析だけしたいという方は編集の箕輪さんがPDFを無料配布しているので、ダウンロードしてみてください。
実際に1000問の自己分析に挑戦し、転職を決意した体験は【転職活動】20代製薬MRが1000問の自己分析│メモの魔力で紹介しています。
ストレングスファインダー
ストレングスファインダーとは、アメリカのギャラップ社が開発した才能診断ツールです。
117問の質問に対して、1問20秒以内に直感で答えることで34種類の資質の中で上位5つの「強み」について教えてくれるオンラインサービスです。
質問の内容は、ギャラップ社が10万人以上のビジネスマンに行ったインタビューを基に作られているので、自分の才能の活かし方がわかるようになります。
自分の才能を活かして働きたいという方は試してみましょう。
テストの受け方は、ストレングスファインダーについて解説された書籍『さあ、才能(自分)に目覚めよう』に付属したアクセスコードをホームページに打ち込むことでできます。
POSIWILL CAREER(ポジウィル)
「POSIWILL CAREER」は、キャリアデザインに特化したコーチング・サービスです。
転職サービスではないので、転職先を紹介するのではなく「どう生きたいか」という人生の軸をベースに中長期のキャリア設計を一緒に作ってくれます。
プロの第三者からの視点を入れることで質の高いキャリアデザインを作ることができます。
・転職サイトや転職エージェントではやりきれないキャリアの軸や強みの明確化
・自己分析やキャリア設計を徹底的にサポート
・法政大学キャリアデザイン学部「田中研之輔」教授がプログラムを監修
20~30代の相談実績がNO.1であり、内容に関しても絶賛する声がたくさんあり、実際に私も無料相談をしてみました。
ビックリしたのが、有料プランの押しつけがましい営業が一切無かったことです。
有料プランは事前に資料を送られて、興味あったら申し込んでくださいとメールが来るだけ。
無料面談も全力でコーチングしてくださり、私はメモの魔術である程度自己分析ができていたので、自分の方向性をハッキリ定めることができました。
本当に無料で良いの?と思ってしまうクオリティです。
少しでも今の営業所に思うところがある方は気軽に相談すると、モヤモヤした頭がスッキリして前向きになります。
\まずは無料相談/
マジキャリ
マジキャリは2ヵ月で人生を変えることを目的としたキャリアコーチングサービスです。
転職エージェント事業も行っているアクシス株式会社が運営しているので、地に足がついたプランを提案してくれます。
マジキャリの特徴は、求人紹介を一切やらないことです。
求人紹介をしないメリットは、コーチングに邪念が入ることがないことです。
求人紹介があると、A企業を紹介したいからコーチングを誘導しようという意図が生まれる可能性があります。
その点マジキャリは求人紹介がないので、信頼してコーチングを依頼することができます。
無料で相談できるので、20-30代で転職をするか現職でキャリアアップするか検討している人は是非申し込んでみましょう。
私も無料相談してみたので、参考になれば幸いです。
お勧めしないキャリアデザイン方法は性格テスト
一般にキャリアデザインをする上で自分の性格を把握するために、性格テストを受けることが推奨されます。
しかし、現在でも広く使われている有名な性格テストでもキャリアデザインには向いていない可能性が高いことが明らかになってきました。
- エニアグラム
- MBTI(マイヤーズブリック)
- RIASEC
エニアグラム
エニアグラムは人間を9つのタイプに分類する性格診断で、神秘思想家のオスカーによって開発されました。
しかし、9つのタイプが抽象的であるため、一つのタイプに対しても複数の解釈が生まれてしまいます。
実際に海外の解説サイトでは、「各タイプの説明を如何に解釈するかを学ぶ必要がある」と言われており、自分がキャリアデザインをする上では不向きであることがわかってきました。
MBTI(マイヤーズブリック)
MBTI(マイヤーズブリック)はアメリカの教育者によって開発された性格テストで16のタイプに分類します。
マイヤーズブリックの問題点は、実施する度に違うタイプが示されてしまうことです。
実際に有用性を調べたミシシッピ大学が行った研究では「MBTIの効果は落胆すべき結果に終わった」とレビューされています。
RIASEC
RIASECは心理学者のジョン・ホランドが提唱した職業選択理論を基づく適職診断テストであり、様々な類似テストが日本でも使われています。
- 職業レディネステスト(VRT)
- 職業興味検査(VPI)適職診断テスト:CPS-J
- SDSキャリア自己診断テスト
これらは人間の性格を6パターンに分けてそれぞれに最適な職業をオススメしてくれます。
しかし、フロリダ州立大学がRIASECに関する信頼性の高い研究74報をまとめてメタ分析したところ、RIASECの予測力がほぼゼロであることが明らかになりました。
キャリアとは
キャリアは元々中世ラテン語の「車道」が語源であり、競馬場や競技場におけるコースやトラックを意味するものでした。
そこから、人が辿る行路やその足跡、経歴、遍歴なども意味するようになり、特別な訓練が必要な職業や生涯の仕事、職業上の出世や成功を表すようになった。
人の一生における経歴一般は「人生キャリア(life career)」、職業を切り口として捉えた場合の一生・経歴・履歴の特定部分を「職業キャリア(professional career)」と区別することもあります。
本サイトでは、職業キャリアを中心に人生キャリアも扱い、MRの方の人生設計のお役に立てれば幸いです。
キャリアデザインとは個人主導のキャリア形成
キャリアデザインとは、自分自身が将来どのような仕事・働き方をしたいのか、ビジョンを明確にしたうえで行動に移すことです。
会社や上司によってキャリアや働き方を決定されるのではなく、あくまでも自分自身が主体となって自律的に考え、キャリアを構築する意味で使われます。
といっても、キャリアデザインという言葉自体を最近聞くようになったという方も多いと思います。
なぜ最近になってキャリアデザインが注目されるようになったのかというと、それは終身雇用が崩壊しつつある背景があります。
今までは、終身雇用が前提だったので会社任せのキャリア形成が中心でした。
しかし、日本を代表する大企業のトヨタの豊田章男社長や経団連の中西宏明会長が終身雇用が守ることが難しい旨を発言し、当時大きな話題を呼びました。
一生同じ会社で働くことが難しい状況が加速していく中、組織主導のキャリア形成が限界を迎えつつあり、個人主導のキャリア形成の時代が到来してきています。
更に、勤続年数よりもその人がもっているスキルや仕事の成果がより重視される仕組み(ジョブ型雇用)に移行したことで、キャリアデザインが注目されるようになりました。
MRは特にキャリアデザインをするべき理由は続々と行われる早期退職
製薬業界はどんどん過酷な状況になっており、画期的な新薬を開発しても売り上げが上がりにくい現状があります。
例として、MSDの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」を挙げましょう。
「キイトルーダ」は発売時2がん種2適応だったのが8がん種10適応まで広がり、それに伴って販売数量は増加しています。
しかし、実は売り上げはあまり上がっていません。
売り上げが上がらない理由は、薬価算定です。
2017年2月の発売以降4度目の薬価引き下げを受けて、現在キイトルーダの薬価は収載時のおよそ半分まで下がっています。
薬価引き下げの影響で販売数量は増加しても売り上げが伸びないという矛盾が起きています。
>>「キイトルーダ」4度目の薬価大幅引き下げ
つまり、必ずしも画期的な新薬を開発しても企業が大きく利益を上げ続けるのが難しい現状にあります。
業界の構造上、利益が出しづらくなり多くの製薬企業が早期退職を行っています。
田辺三菱(2015年)、大日本住友(2016年)、武田テバ(2017・2020年)、アストラゼネカ(2017年)、MSD(2017・2019年)、GSK(2018年)、サノフィ(2018・2019年)、エーザイ(2018・2019・2020年)、NBI(2018年)、アステラス(2018・2021年)、大正製薬(2018年)、バイエル(2019年)、中外(2019年)、ファイザー(2019年)、鳥居薬品(2019年)、協和キリン(2019年)、ノバルティス(2019・2020・2021年)、武田薬品(2020年)、BMS(2020年)、リリー(2020年)、塩野義(2020年)
2015年~2021年で製薬企業21社が計30回の早期退職を行っています。
MR数自体も毎年減少していることから、MRはこれから席の少ない椅子取りゲームになります。
製薬企業の過酷な状況、続々と行われる早期退職からもMRがキャリアデザインを早期に行い、今後のキャリアをどうするかを決めなければならないことが浮き彫りになりました。
キャリアプラン・キャリアパス・キャリア形成との違い
キャリアデザインとキャリアプラン・キャリアパス・キャリア形成には明確な意味の違いがあります。
- キャリアデザイン
- 自分のキャリアを主体的に設計すること
- キャリアプラン
- キャリア形成のための具体的な行動プラン
- キャリアパス
- 一つの企業の中で目標とするポジションや職歴に就くため必要なステップ
- キャリア形成
- 仕事を通じて職業能力を習得する活動
キャリアデザインを通じて、人生の方向性を決めよう
人生のほとんどの時間は仕事をしている時間です。
自分の仕事に納得感がないと人生の納得感が低くなることに繋がります。
年々減少しているMR数からもこれからのMR人生は決して楽な道のりにはならないでしょう。
今まで美味しかった分、体感的にはかなりキツいと思います。
MRとして生きていくのか、MR以外の生き方を選ぶのかを出来るだけ早く決めることで納得感のある人生を送りましょう。
中々時間を取るのが難しい方は、プロに無料相談することをオススメします。
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